拡大写本(宮代会 福祉グループ)

【拡大写本とは?】

視覚などに障害のある方や弱視の方に、既存の本を文字が読みやすいように大きな文字に書き直した本です。

今の時代、タブレットを利用すれば文字の大きさを自由に大きくして本を読むことが出来る。なんで紙の書籍にこだわるの?

「本を手に持って読みたい!」

書籍の形態にこだわるのは、視覚障害などで一般の本での文字の大きさでは読むことが困難な方も、手に持って本が読みたいという欲求があるからです。

「拡大コピーすれば、紙の本を作れると思うけれど・・・」

拡大コピーは、文字だけを拡大することは不可能で、字と字の隙間や行間も同時に大きくなります。決して読みやすい本にはなりません。その為、文字だけを大きくする拡大写本の作業が求められます。

そこで、私たちのような拡大写本のボランティアの登場です!

宮代会の拡大写本はどのように活動しているの?

墨田区立ひきふね図書館は、視覚障害等の方々へ図書の貸出サービスを行なっています。私たちはひきふね図書館から依頼された本を、宮代会拡大製本グループと協力して、拡大写本にする作業を担っています。

【制作工程】

①1冊の本を、50~60ページずつに分け、メンバーに振り分ける
②受け取った本を、自宅のパソコンのWordを使い、指定のテンプレートに入力する(自宅作業)
③入力したファイルを他のメンバーにメールで送り、校正の作業をする(自宅作業)
④3回の校正後、ファイルをプリントアウトし、例会に原稿を持参する(自宅作業)
⑤2ケ月に1回宮代会館で行う例会で、第3校正後の原稿に表紙・目次などをセットして製本グループへ渡す
⑥製本された本を確認して発送する

【活動形態】

現在、10回生から43回生までの14名で活動をしています。
例会は年に5回。奇数月の第2火曜日10:30~12:00。
例会以外の作業は全て自宅にて行います。
例会参加は必須ではないので、首都圏以外にお住まいの方や例会に出られない方でも活動できます。

メンバー募集中!

拡大写本を手に取る方は、ひきふね図書館の障害者サービスに登録している視覚障害者等の方々に限られています。本当に僅かな人数ですが、皆様、私達の作った本を楽しみにしてくださるので、大変やりがいを感じています。

このデジタルな時代に、超アナログな作業ですが、
自宅で、自分のペースで出来るので
トライしてみませんか。

お問い合わせは福祉理事へ
miyafkriji@u-sacred-heart.ac.jp