第18回さくら奨学金奨学生
第18回「さくら奨学生」
第18回さくら奨学金奨学生
選考委員会
委員長
髙島英里子(30回生)
今回もさくら奨学金に複数の応募がありました。面接でお話を伺いましたが、皆さんが他者の役に立ちたいとの思いを強く持たれ、聖心で学んだことが卒業後もずっと心に刻まれていると感じました。奨学生に選ばれたお二人はグローバルな視野と行動力があり、社会貢献する目的に向かって研鑽を積んでおられます。48回生篠崎里佳さんは児童相談所勤務の経験とご自身の子育てを通して子供と同様に母親への支援の重要性を感じ、育児が落ち着いたのを機に専門的知識を持って悩みを持つ母親に寄り添える心理士を目指し、公認心理師・臨床心理士の資格取得のため大学院で学んでおられます。子育てに悩むより多くの母親の力になって頂きたいと思います。72回生村中志帆さんは研究を続けながら将来台湾の教育機関で日本語教育に貢献したいと台湾の東呉大学で勉強されています。札幌聖心の寮生活で台湾人留学生のお世話をした経験から日本語を学ぶ外国人の力になりたいと思われました。日本語と中国語を比較する日中対象研究にも興味を持たれ、異文化の中で更に視野を広げて研究し活動をされることを期待いたします。
第18回さくら奨学生からの報告
本学文学部教育学科
心理学専攻卒業
現在 帝京平成大学大学院
臨床心理学研究科修士2年
篠崎里佳(48回生)
さくら奨学金にご選出頂きまして誠にありがとうございます。私は2022年4月より帝京平成大学大学院臨床心理学研究科で学び、現在修士2年として日々講義や実習に励んでおります。大学院では医療領域、教育領域、地域保健領域と多岐に渡る領域で実習に参加し、多くの学びを得て充実した日々を過ごしております。卒業後は、臨床心理士、公認心理師の資格を取得し、主に発達障害児とその母親の支援・不登校児の支援をしていきたいと考えております。
私が大学院に入り、再び学びたいと志したのは、聖心女子大学在学中の心理学科での学びや、シスター方から頂いた『社会に貢献すべき』という教えが現在の私の学びの原点になっております。聖心での学びの全てに感謝致します。
本学文学部
日本語日本文学科卒業
現在 東呉大学外国語文学院
日本語文学系修士課程2年
村中志帆(72回生)
私は現在、台湾の大学院にて、主に中国語母語話者に向けた日本語教育について勉強しております。現時点で、日本国外の日本語学習者においては、中国語母語話者が最も多いことが明らかになっており、昨今日本語教育者の間では中国語母語話者に視点を向けた研究が注目されています。私は、中国語母語話者が日本語を学習する際にどのような課題があるのか、どのように指導すればより自然に日本語を習得できるかという観点で日々研究を進めております。さくら奨学金のおかげで学業に専念することができ、2023年5月には台湾で行われた日本関連分野大学院生合同研究発表会において『国内研究最優秀発表賞』を受賞いたしました。 これからも台湾の日本語教育に貢献できるよう、精進して参りたいと思います。
台湾「国内研究最優秀発表賞」受賞の様子はこちらから
2023年10月時点の情報です。